PENGUIN BASE【ぺんきち】

個人的アウトプットグラウンド

映画れぽ#6(湯を沸かすほどの熱い愛)

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こんにちは、ぺんきちです。

 

コロナウイルスが大変なことになってますね…😥

私は幸い、仕事にも私生活にもそこまで大きな影響を受けることなく生活しております。

 

このブログを見にきてくださった皆さまのご無事と、

景気を含め、いち早く事態が収束に向かうことを心より願っております。

 

 

そんなこんなで、今週末は政府の外出自粛要請もあり、家にひき篭っているのですが、

Amazonプライムのおかげでとても有意義な時間を過ごすことができました!

 

こういう時ってほんと何から何までAmazon様々ですよね!!

PC周りのアクセサリを新調したかったんですけど、それもAmazon様のおかげで叶えることができましたし。

本当にありがたや!!!🙏✨

 

 

で、今回はそのプライムビデオで見た映画の話なんですが、

 

「湯を沸かすほどの熱い愛」

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ご存知でしょうか?

 

 

これね、気になってたけど公開期間には観に行けなかったんですよね!

 

で、昨日プライムで見つけて、これは観なきゃ!ってことで、

そのままハイボール片手に観てたんですけど、、、

 

いい!ほんとにいい!!!

いい映画に出会ったなあ、っていうのが結論!

 

 

大まかなあらすじ。

 

※以下、Amazonプライムビデオから引用

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銭湯・幸の湯を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔し銭湯は休業状態。母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら娘を育てていた。そんなある日突然、余命2ヶ月という宣告を受ける。その日から彼女は「絶対にやっておくべきこと」を決め、実行していく。(C)2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会

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ということで、

まずね、勿論、泣いちゃいます。😭

 

 

 

なんでかな、っていうとね、

表情を切り取るのが上手いんですよ、この作品。

しかも、中でも「切なさ」の描写がほんとに上手。

 

役者さんもみんな、表情の演技がほんと上手なの。

幸薄い演技。表情と、メイク。

 

鮎子なんてさ、当初はその幸薄感に見てられないくらいだったんだけど、最後はちゃんと普通にその辺にいる女の子だった。

あの子も凄いし、それを見つけ出した周囲の大人たちも凄い。

この作品のオーディションを傍聴したかったくらい。

 

 

ただ唯一、マユちゃん役の子の棒読みは気になったけど、、

あえてなのかな?(笑)

でも、そんな棒読みでさえも、宮沢りえと絡むだけでこのくらいの歳の子のリアルな演技に感じちゃうから、

ほんと、宮沢りえってつくづく凄いよなぁ。

 

何だろうね。

演技って、なんなんだろうね。

 

 

 

 

 

 

でね!!

表情もいいんだけど、それと並ぶくらいに風景の切り取り方も好き!!!

 

この作品の間がほんとに好き。

見てるこっちにちゃんと入り込む時間を与えてくれる感じ!

 

ただの、その街の風景を教えたくて。とか、

こういう街の設定なんですよ。みたいなのじゃなくて、

 

その役の心情の補填というか、

その人の今の心境だから見える景色を見せてくれてる感じ?

で、それがまた、その心境にあった間なんだよね。

 

なんか基本的に、風景を休符扱いしてくれてる感じがいい。

 

何も起きないけど、ただじっと見つめちゃう時ってあるじゃん。

悩んでる時とか、心配してる時、考え事してる時とか。

 

そんな、「心ここに在らず」の画がいいんだよね!

 

 

ほんと、どストライク。

ラブの域。

 

 

 

 

 

この先ネタバレですが、

特に好きなカットを挙げますね。

 

 

・双葉が、空っぽの銭湯の湯船内で意気消沈してるのを映す遠巻きの画

→あのシーンって普通なら表情カットを入れたくなるはずなのに、ずっと遠景なの。しかも、どこにいるかもわからないくらいの遠景。それでいて、割と長めの尺。

娘からの着信をとるまでの間のあの光の感じは、まさに映画らしい描写でちょっと微妙だけど。

 

 

・母・双葉が、娘を説得することができず、銭湯の衣服カゴに凭れながら思い倦ねているシーン

→「心ここに在らず」の画、の中で一番好きです!

気の抜け方の表現がいい。

 

 

・ 朝食の、鮎子の「これからは…」のシーン

→重すぎて、「もうそれ以上、言わなくていいよ」って耳を塞ぎたくなる重さがある。零れる台詞のたどたどしさが、余計にそれを助長してる。

その背後の食器棚に映る、双葉の影が好き。

 

 

・最後、死ぬ前の病床シーン

宮沢りえの役作りを含めた、演技力。

この撮影期間を心配してしまうほどの、病人の雰囲気。

と、あのアングル。

病床で、最期を迎えることしかできなくなった人間を、真正面からでもなく、横からでもなく、下から痛々しく映し出すあのアングル。

今思い出しただけでも、吐きそう。切なすぎて。

 

 

 

 

こんなにアピールをしてきましたが、

正直言って、すぐにまた観たいとは思えない。

 

それくらい「切なさ」が、重く残っています。

 

観終わってすぐは、ラストタイトル以降のMVみたいな明るさのおかげもあり、もう一回観たいな、観ようかなとか思えたんですけど、

一夜明けた今日は、重さだけがドーンと印象に残ってて。

 

 

まあこのブログ書くために「切なさ」を思い返したから、っていうのが原因だとは思うんですけど(笑)

 

 

まぁ、ほんとに!

この映画に出会えてよかった!

 

観終わった後、

「母にも是非、観てほしい…!(T_T)」

 そう思っちゃう。

 

そんな一本でした。(^^)

 

 

 

 

以上です!

 

最後までご拝読頂き、ありがとうございました!

 

#湯を沸かすほどの熱い愛 #切なさの感情表現 #銭湯